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令和3年 第65回通常総会 上田晴健理事長 挨拶
「集直一体で、より質の高いサービスの提供に注力する」

 本日の第65回通常総会において、理事長職を拝命しました。重責に身の引き締まる思いですが、就任に当たり一言ご挨拶を申し上げます。
 まず初めに、前理事長の坂田智様には理事長代行および理事長在任の3年間にわたり、組合員各位の意思疎通や他組合との意見交換などに大変ご尽力されました。ここで改めて感謝と敬意を表したいと思います。
 現在、コロナ禍の中にあって情報の媒体は紙からデジタルヘと移行しており、残念ながら印刷、製本、出版業界などから排出される産業古紙の発生が減少しています。それに伴い集荷業、問屋業ともに古紙の発生減に苦慮しており、再生産可能な業態を維持・確立するためには冷静な経営判断が求められています。過当競争に陥らぬよう、また組合員各社の競争カが担保できるように情報を発信していきたい。
 集荷業単体、問屋業単体で競争力を強化するだけでは、この難局を乗り切ることは困難だと思います。集荷業、問屋業が互いに協カし、一層の競争力向上を模索し、発生元および製紙メーカーに、より質の高いサービスを提供できるように努カすることが必要不可欠です。当組合がその競争力強化のための意見交換の場になれれば幸いだと考えています。
 古紙を取り巻く環境は日に日に厳しくなっていますが、当組合の特長である“集直一体”を合言葉として組合員各社に有益な情報を提供し、業界発展のために邁進していきます。


(令和3(2021)年5月 於・東京都製紙原料協同組合 第65回通常総会)


理事長 上田 晴健


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