ホーム 最新情報 リサイクル 組合案内 事業案内 組合の歴史 広告リンク 組合員専用

最新情報
*
広報 平成18年 新年号 主な内容
●新年のご挨拶
 理事長        皆川 昇
 副理事長       近藤 勝
 副理事長       坂田秀一郎
 東京返本加工協同組合 理事長 藤井康夫

●第1回 組合主催ゴルフコンペ開催

●ベトナム製紙会社見学記
 広報部長 清水弘允

●清風会/集荷部/直納部・共販委員会 忘年会開催

●支部便り〔忘年会開催〕
 城南支部 坂田 智、山手支部 飯塚宗夫、荒川支部 汲田 憲一、文京支部 大柴 和男

●組合員の広場
 「ベトナム製紙メーカー視察記」三弘紙業(株)持永 毅

●お知らせ
 「古紙価格」「1月会議・催事予定」他

●会議概要
 「平成17年11月」
新年のご挨拶
「新年のご挨拶」
東京製紙原料協同組合理事長 皆川 昇

 新年明けましておめでとうございます。
 平成十八年の初春を迎えて、旧年中の当組合の運営に当り、組合員の皆様はじめ関係各位の格別なるご支援ご協力に預かり、大過なく越年できました事を厚く御礼申し上げます.
 熱く戦われた衆議院選挙も、結果は開けてビックリと思われる、自民党の圧勝という形で決着、二昔前のオイルショック時を思わせる石油価格の上昇も、デフレ経済下からの脱却糸口としての認識に依るところ大からなのか、一大社会問題になっている様に感じられないのは、ボケの私だけなのでしょうか? 選挙結果の保守の安定を見てなのか、オイルマネー等も絡み、直近の日経平均株価が、5年振りに1万5千円を付けたとのニュースも流れ、経済界では好況復活との政府発表等を耳にしたり目にしたりする現況です。
 当古紙業界の昨一年を振り返って見ますと、5月に上物と称される家庭紙原料のケントや色上が、誠に理不尽にも値下げされ、嘗ては裾物と呼ばれていた新聞・雑誌・段ボールと同等の価格に並ぶ状況となり、多くの集荷業組合員の皆様は、塗炭の苦しみを舐める事態となりましたが、相場価格ばかりは如何ともしがたく、極めて不本意な時期を直納業共々過ごす事になりました。しかし隣国、中国の古紙等資源消費の増大により、我が国からの古紙輸出量も一段の増量となり、家庭紙原料の使用時期となった十一月には、何とか価格を復元する事が出来ることになりました。
 他の銘柄に付きましては、寡占化されたメーカー側の施策に依るところ大なのか、この二年程は全く価格の変動が無く、減益発表の報道時に言われたメーカー側の原燃料等の上昇とは、主原料となってはいても古紙に付いては問題外という認識からかと思われる、誠に残念ながら低位安定の一年でありました。
 古紙業者と云えども原燃料等の上昇の影響は同じように受けており、比率から言えば大メーカーより小規模業者ほど大きいのではないのかと思われます。一方、前述の通り輸出向け古紙の拡大増量により、年間を通じての海外向けと国内向けの価格差が大きく、異業種も含め業界内の仕入過当競争が一段と進捗、費用の上昇と相俟って収益を無くす、実りの無い業況を作り出した年だと感じています。
 しかし何時もの言ながら、嘆いてばかりいても始まりません。昨年十月迄の輸出統計量は三百万トンを超え、通常に推移すれば一昨年と同程度の回収増になりそうで、依然として古紙全体としては拡張中であり、物の流れとしては年間を通じ良かった事が、唯一の救いで有ったと思うことにしています。
 種々の問題を抱えながらも、しかし時は待ってくれないことを肝に銘じ、組合員皆様の事業推進に些かなりとも寄与すべく、微力ながらも組合運営に取り組む所存です。
 今年が皆様にとり良き年になるよう、ご健勝とご繁栄を祈念申し上げ、変らぬご指導ご鞭撻をお願いして新年挨拶といたします。
「新年のご挨拶」
東京製紙原料協同組合 副理事長 近藤 勝

 新年明けましておめでとうございます。
 昨年の後半、8月の郵政民営化解散から株価が徐々に上昇し始め、あっという間に15年ぶりの日経平均15,000円台回復となりました。バブル崩壊のきっかけとなったブラックマンデーから18年、当時景気回復には20年かかると言われていた事を思い起こすと、ようやく日本経済も長いトンネルから脱出できたのかと感じております。
 しかしながら、私たちの業界にとりましては景気の影響というよりも国内古紙の回収量と消費量が逆転した10年前の1997年がむしろ一大転機であった様に思います。
 まだ輸出も手探り状態で古紙の大余剰・大暴落の時代が続き、古紙回収は逆有償という世界へ、そして産業廃棄物業界と古紙業界が徐々に重なり合うという状況になって参りました。その後、鎖国状態であった中国がWTO、当時のガットに加盟し一気に市場開放が進んだ結果、不況にあえぐ世界各国の経済を牽引する形で台頭して参りました。現在では世界最大の古紙需要国となり日本も年間300万トンを越す古紙の輸出大国となりました。今後もこの輸出を通して国内古紙の需給はバランスされて行くものと思いますが、国内メーカーもコスト面から洋紙分野で更に消費量を上げてきており今後の古紙対策が注目されております。この古紙対策とは内外価格差の多い現状を放置すれば、輸出専門業者が更に力を付け、従来の国内メーカー主力の業者が次第に弱体化してしまうのではないか、それを未然に防ぐ為にも古紙センターの関東地区委員会等で我々業界から製紙業界に緊急に求めているものであります。
 ここ数年、当組合も他の業界同様、組合員減少という悩みを抱えながらも時代の変化に順応した組織作りに取組んで参りました。中でも皆川理事長が直接、委員の人選から取組んだ「活性化委員会」への期待は大きく委員会も発足して2年が経過致しました。当初、一年間集中的に各問題を討議し解散するつもりでありましたが、一年では解決できない課題が多く、将来的に青年部と合流することも視野に入れながら会を重ねているうちに二年が経過致しました。既に各事業部の統合など組織のスリム化は実施して参りましたが、組合員の利益になる事業を幅広く検討しているうちに壁に当たって参りました。共同購入や共同販売というものは可能なのですが自由競争を阻害するような仕入価格、販売価格の団体交渉はやはり公正取引委員会の指導で不可である事が分かり、今後の組合活動の方向を知る事ができました。現在、各種許認可・認証の取得に関する説明会を開催し、その後プライバシーマークの取得に11社がスタートしております。又、海外の製紙産業、古紙業界を視察する為にベトナムの家庭紙メーカー視察研修会を11月に19名の参加を得て実施致しました。
 今後、業界がどう向かって行くのか、その為に我々は何に取組んで行かねばならないのか東京都製紙原料協同組合の役割は大きいと感じています。これからも常に勉強会をしながら、意見交換をしながら、そして競争と協調をしながら自らの業界を高めて行ければと思います。どうぞ宜しくお願い致します。
「新年のご挨拶」
東京製紙原料協同組合 副理事長 坂田秀一郎

 新年明けましてお芽出度う御座居ます。
 昨年は色々ご鞭撻に預かり有難う御座居ました。今年一年何卒よろしくお願い申し上げます。
 昨年は災害、テロ、台風、地震、ハリケーン、航空機事故、大津波等々 枚挙に暇が無い暗いニュースの世相でした。 森羅万象、あらゆるものに人間が係わり、真理として地球の逆襲が始まったのである。地球は人間だけのものでは決して無いのだから、もっと冷静に考える時がきたのだ。
 ヒマラヤの奥地には2,000個以上の大きな水溜まりが出来たと云う、大きいものは500メートルにも及ぶと云う。氷河が溶けている実態が浮き彫りになっている。

 さて、去年の秋、東北地方を訪ねる機会があり、岩手県水沢市にある後藤新平記念館へ行ってみた。 明治の大政治家で七十一歳で亡くなる迄、内務、外務大臣を歴任し、関東大震災直後の東京市長で東京の復興に携わった人物である。あまりにも色々とやった人なので知名度が低いかも知れない。なかでも皆さんが良く知っているのは、皇居前の大きな100メートル道路、そして昭和通りの建設造成だろうか。現在の昭和通りは羽田飛行場当り迄造られたらしい。明治生まれの長老に聞いた話によると、大森、蒲田方面では途方も無い馬鹿でかい道路で、当時は自動車が殆ど通らず、子供達が野球をやっていたと話してくれたことを思い出す。明治の元勲後藤新平は日本の100年先を読んでいたのである。
 今では沢山の車が利用している立派な道路である。我々組合員も理想や信念を高く持ち、100年先を見て地球の資源について考察すべきである。

 地球資源を大量消費して生活している訳だが、ここで港区の清掃事業に就いて述べることにする。
 現在港区管内で収集している生ゴミの量は年間33万トン、その内、区の清掃車が回収している量は約五分の一の7万トン、残りの26万トンは民間の業者が回収している。この量は生ゴミだけの話で、民間業者の力が遥かに大きいのが理解出来る。
 港区は平成20年までに生ゴミの量を1万トン減らし、更に段階的に減量していく作戦を立てている。生ゴミの水分を切るとか工夫も大切である。尚、他の二十二区も港区同様分別を強化していくものと考える。一人ひとりが自覚すべきである。港区の滝川所長は生ゴミは宝の山と位置付け、生ゴミ自体をリサイクルして行く事も将来に向けて考慮しているし、今年の八月頃からペットボトルの単品回収を実施する計画があり、更に発泡スチロールの単品回収も検討中で、民間への委託する割合も増えると予測される。また、町会の清掃担当者には港区から協力費を提供する事も視野に入れていると所長は述べている。
 一方、資源回収は他区同様に新聞の抜取り行為が後を絶たず困惑している。
港区の所有物である事を表示するテープや貼り紙を配布している地域もある。
尚、現在生ゴミは焼却処分、ペットボトル等「燃えないゴミ」は区が回収後細かく破砕して埋立地へ運んでいると清掃担当者の若林氏は言っておりました。
 郵政事業が民営化へと邁進するなか、次の課題は清掃事業民営化で、東京都も経費削減の折、民間主導の方向へと進んで行くのではないかと私は考えます。

 皆さん一人ひとりが地球環境の悪化に歯止めを掛けましょう。そして、地球資源に就いて考えましょう。

「新年のご挨拶」
東京返本加工協同組合 理事長 藤井康夫

 平成18年の新春を迎え、東京都製紙原料協同組合並びに東京返本加工協同組合の組合員の皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 東京返本加工協同組合(略称TOM)は設立40周年の歴史を刻んで参りました。今日まで組合発展のためにご尽力頂きました先輩諸氏並びに組合運営に多大なご指導ご鞭撻を頂戴致しました関係各位に対しまして改めて感謝申し上げたいといと存じます。
 TOMは17年度(至る18年6月30日)の取扱高が7億円超える見通しであり、プレス加工分野の堅実な伸長が大きな基盤となっております。一方、共同販売事業においても輸出事業の拡大・充実は組合員各社の財務面強化に貢献させて頂いておるとの認識でございます。
 賛助会員社であります出版共同流通蒲lは、書籍返品拠点として昨年4月所沢センターの稼動を開始されましたが当組合でも所沢事業所を開設し、書籍の断裁銘柄商品の古紙化推進に積極的に関与させて頂いております。
昨今の時代背景において書籍分野でも情報の正確性追求並びに出版社様のランニングコスト抑制等大いに注視されて行くものと考えております。
 社会経済におきましては上昇・安定の気配が期待される年初を迎えましたがTOMにおきましても役職員一同知恵を出し合い、更なる研鑽によりステップアップを目指して頑張る所存でございます。
 皆さまのご支援ご協力をお願い申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。

第1回 組合主催ゴルフコンペ開催
青年部幹事長 工藤 充彦

 平成十七年十一月二十七日(日)、第一回東京都製紙原料協同組合ゴルフコンペが霞ヶ浦国際ゴルフコースにて開催されました。
 参加者は27名で天候にも恵まれた絶好のコンディションの中で競技が行われ、結果ネットスコアは1ストローク差内に6名が入るという大混戦となりました。
 また、青年部からは今回のコンペがゴルフデビューとなる参加者も数名降りましたが、和気あいあいとした雰囲気の中で、諸先輩方のご指導をいただきながら楽しくラウンドすることができました。
結果は次の通りです。
 優 勝  高山秀崇 〔高山紙業(株)〕
 準優勝  佐藤時吉 〔(株)庄司〕
 三 位  皆川 昇 〔皆川商事(株)〕
 五 位  近藤行輝 〔美濃紙業(株)〕
 十 位  長井義人 〔(株)長井紙業〕
 十五位  大久保信隆〔(株)大久保〕
 二十位  汲田憲一 〔(株)汲田商店〕
 二十五位 清水朋子 〔(株)清水〕
 ブービー賞 廣田圭吾〔(株)廣田〕
 次回は平成十八年の春先に開催する予定ですので、皆様、奮ってのご参加をお願いいたします。

ベトナム製紙会社見学記〔平成17年11月10日〜14日〕
グリーンロジテック梶@代表取締役社長 清水弘允

 平成17年11月10日(木)、皆川理事長を団長に東京都製紙原料協同組合メンバー18名、それに豊田通商株式会社 紙パルプ部製紙原料グループ園田さんを加えた計19名で、成田空港を出発、一路ベトナムに向かいました。
 11月11日(金)、ホーチーミン市郊外にある2つの製紙工場を見学しました。最初に訪問したのはニュートーヨー・ティシュー製紙(New Toyo Tissue Paper Mill)でした。ティシュー・ペーパーとロールペーパーを生産する家庭紙メーカーで、製品名をパルピー(PULPPY)と言います。
 生産高は2200トン/月で、内訳はパルプ物500トン/月、古紙物1700トン/月です。使用古紙数量は2500トン/月ですが、昨年は1500トン/月と言っていましたから生産量は順調に伸びているのでしょう。古紙は全量輸入物を使用しており、全体の90%を日本からの輸入、残り10%を米国、ニュージーランドからの輸入で賄っているそうです。輸入商社は伊藤忠と豊田通商がメインでした。倉庫の古紙在庫は殆どがOP(オフィス・パック)で、ベーラーにはシュレッダー物がかなり見受けられましたが、個々のベーラー単位での品質よりは、コンテナー単位で見た総量の中で、シュレッダー物が15%以下であれば許容範囲と認めるようでした。その他のベーラーの中には機密処理のため破砕した古紙が見受けられました。
 残念ながら、製本工場から出るコート物は一切お断りとの事で、日本のケントは売れそうにありません。2つの理由が挙げられていました。1つは歩留まりが55%から60%と低い事。もう1つは、接着材が残っていて、それが抄紙機にくっつき製品に悪影響を及ぼす為だそうです。抄紙機には三栄レギュレーター製が使われていました。
 2番目の訪問先はサイゴン製紙ミークァン工場(Saigon Paper Joint Stock Company ・MyXuan Factory)でした。5年前にホーチーミン市に小さな製紙工場を操業させて当地が2番目の工場だそうですが、工業団地内の広大な敷地に建っていました。
 まだ操業開始して9ヶ月しか経っておらず、それもトイレット・ロール生産だけでしたが、12月の段原紙生産に向け機械設置に忙しそうでした。抄紙機は中国製との事で、事実、中国漢字が機械に表示されていました。使用古紙はOP(オフィス・パック)で使用数量は2500トン/月。内訳は国内物1000トン/月、輸入物1500トン/月を使用。来月操業開始の段原紙は、OCC10000トン/月使用予定で、内訳は国内物5000トン/月、輸入物5000トン/月を使用予定。輸入先は全量日本を予定しているが、将来は米国、ニュージーランドからも輸入したいそうです。
 市場でのグループシェアーは家庭紙が20%、段原紙は30%だそうです。しかし、年明けにはダーナン州、フートン州に相次いで工場開設を予定しているので、サイゴン製紙の市場シェアーは更に上がるのではないでしょうか。輸入商社は豊田通商と言っていました。
 因みに、ベトナムの紙製品消費量は100万トン/年だそうで、その内半分が国内生産されているそうです。人口8000万人の国として、まだまだ伸びる余地が感じられました。

■清風会研修会・忘年会を開催
組合事務局 四ツ家 栄

 去る十二月十三日(火)、JR日暮里駅前の「東忠」九階において午後6時より研修会・忘年会を開催致しました。
 寒さが厳しかったせいか参加者は十五名と少なかったですが、(株)富澤の滝本義継社長を講師にお招きして、中国製紙産業の状況についてお話を伺いました。
 中国の2005年紙・板紙生産量は5,680万トン(推定値)伸び率115%と予測され、5年後の2010年の紙・板紙生産量は8,760万トン(2005年比154%)と推定される。
 日本の古紙業界に及ぼす中国の影響は非常に大きいことから、参加した皆さんも真剣に話を聞いて勉強されておりました。〔詳細は紙面の都合により割愛させて頂きます〕
 講演会終了後、冨澤前理事長のご挨拶と皆川理事長の乾杯のご発声で宴会に入り、和服が良く似合う若いコンパニオンのお酌により賑やかな忘年会となりました。
 東忠さん自慢の料理と美味しいお酒で皆さんも話がはずみ、二時間があっという間に来てしまい、名残惜しかったですが坂田副理事長の中締めでお開きとなりました。

■集荷部忘年会を開催
(有)オオシバ 大柴 和男

 集荷部研修会・忘年会を十一月二十二日(火)、新橋演舞場近くの料亭花蝶≠ノて午後6時より開催いたしました。
 現在の東銀座から新橋にかけて細長い一帯がかっての木挽町で、伝統と格式のある新橋花柳界発祥の地、芸を磨き粋を貫く新橋芸者の花街です。
 新橋一の名料亭花蝶≠ヘ演出家の宮本亜門氏がこの店のプロデュースにあたり、新しい料亭スタイルのレストランとして形を変え、靴のまま上がれる室内や、新鋭の日本画家 福井江太郎氏が描く襖画の世界が目を引きます。架空の女性「花蝶」を現在に蘇らせ、店の設えから全てにわたり花蝶の艶っぽさや品の良さ、そして妖しささえも漂わせており、そんな雰囲気の中で先付 前菜 お造り 魚 肉 汁と大変おいしい日本酒を頂きました。
 宴会は宮崎副部長の司会で行われ、坂田集荷部長の挨拶、石橋副部長の乾杯で賑やかに忘年会が行われましたが、終始和やかな雰囲気で格調高い至福のひと時を満喫いたしました。
 最後は松井支部長の手締めでお開きとなり、集荷部の一段の結束を誓いました。

■「直納・共販」忘年会開催
広報部副部長 宮川 茂

 去る十二月十五日、直納部・共販委員会合同忘年会が浅草「草津亭」にて開催されました。直納部員及び共販委員の集荷部坂田部長、石橋副部長、宮崎副部長のお三方を加え、総勢29名で盛大に催されました。
 草津亭は明治五年の創業で、浅草でも伝統と名声を兼ね備えた創業百三十年の老舗料亭です。 師走の喧騒を忘れさせる程の静かな佇まいの中で催された今回の忘年会は、一年の疲れを癒すのに最適のものだったと言えるでしょう。
 皆川理事長の「一年の垢を洗い流して欲しい」とのご挨拶の通り、当日は堅苦しい話は一切無しにして、草津亭自慢の江戸会席料理に舌鼓を打ちながら、グラスを片手に大いに語り合い、笑い、そしてまた語り合いました。出席者の誰もが時間の経つのも忘れて笑顔笑顔で楽しいひとときを過ごすことが出来ました。今年一年の垢はすっかり洗い流されたに違いありません。
 最後は、出席者のご健勝を祈って高山専務理事の威勢の良い三本締めでお開きとなりました。
 今回の忘年会で、直納部と集荷部の結束が一段と強まったことでしょう。草津亭を出て浅草の街に繰り出す方々の足取りがいつになく軽やかに見えた忘年会でした。

支部便り
■城南支部 忘年会開催

 城南支部忘年会は十二月三日(土)、港区に今年四月オープンしたプリンスパークタワー≠フ日本料理店『芝桜』にて行われました。
 坂田副理事長に予約を取って頂きましたが、とても豪華で素晴らしく、始まる前から参加者は口をそろえて いい所ですね!≠ニ話していました。
 まずは支部長の私が挨拶した後、梶野社長さんが乾杯され、司会は坂田副理事長が進行して下さりました。
 昨年5月の家庭紙原料値下げも、年末の十一月より2円の修正がされた事により、集荷の人も一様に安堵の表情でした。
 従って、食事とお酒が進むにつれて話が弾み、あっという間に時間が過ぎてしまって中締めの時間になり、井出社長の三本締めの後解散となりました。
 会計の舟戸さん、幹事の坂田副理事長、写真を撮って頂いた梶野さん、ありがとうございました。
 尚、来年の新年会は2月4日(土)〜5日(日)山形県の温泉を予定しています。
城南支部長 坂田 智
■山手支部 忘年会開催

 十二月十七日(土)、早稲田鶴巻町「金鯱」 に於いて忘年会を開催いたしました。
 昨年末は連日厳しい寒さが続きましたが、坂田副理事長、大柴文京支部長にもご参加いただき、総勢二十一名の宴会となりました。
 当支部は十月に創設五十周年記念式典を開催しましたが、式典において皆川理事長をはじめ多くの方よりお褒めの言葉を頂戴いたしました。そして、未来の山手支部を担う青年部4名が参加してくれた事により支部員の喜びが爆発して、徳利だけでも70本を越えたのだと思います。
 今年一年多くの方々にご支援、ご協力をいただき誠にありがとうございました。支部員一同より厚く御礼申し上げます。
厚生部長 飯塚 宗夫
■荒川支部 忘年会開催

 去る十二月十日、東日暮里四丁目町会会館において、荒川支部、十日会(無尽の会)合同で忘年会を開催致しました。
 大勢の皆様の参加を得、盛大な忘年会を開催する事が出来ました
。  藤井潔支部長の挨拶で幕を開け、冨澤前理事長の乾杯のご発声で杯を上げ、平成十七年を振り返ってひと時を過ごしました。
 藤井支部長の「景気は回復しつつあるも、依然として古紙業界にあっては厳しい状況にあることは変わらず、この困難な時を耐え忍んで荒川支部は団結を図り、将来に向けた一層のご努力をお願いしたいものであります。」 との言葉で平成十七年を総括し、平成十八年は更なる向上を誓い合い支部員の皆様方の団結をお願い致しました。
 また、冨澤前理事長より「古紙業界における荒川支部の実績、そして支部員の皆様に輝かしい未来がありますように!」との乾杯のご発声は、是非共平成十八年は良い一年となりたいものであるとの期待を再度確認しあったものとなり、約二時間の懇談会となりました。
 その間、それぞれの一年を振りかえりながら酒を酌み交わし、和やかに親睦を重ね合った次第です。
 途中、総務より、十二月二十一日、二十二日の両日、荒川支部として夜回り夜警を実施したいとのお願いと、支部新年会、本部新年会への多数の参加要請があり、窪田十日会会長の手締めで終了となりました。
 最後になりますが、平成十八年は皆様にとりまして遍く輝かしい年となりますようご祈念申し上げ、ご報告と致します。
(株)汲田商店 汲田 憲一
■文京支部 忘年会開催

 文京支部忘年会を十二月八日(木)雑司が谷の鬼子母神となりの割烹大倉≠ノて開催いたしました。
 今回の忘年会は、文京支部長及び本部役員を長年なされた二幸商事(株)前田隆司氏の葬儀(お通夜)と重なったため支部員の多くはお通夜に行かれたので、斎場よりマイクロバスを用意して雑司が谷の会場に向かいました。
 お客様には皆川理事長、坂田副理事長、近藤副理事長、高山専務理事、宮崎山手支部長、城北支部の乗附様、事務局より四ツ家様と生明(あざみ)さん、大同生命保険(株)の服部課長様と齋藤様、あいおい損保代理店の近藤社長様においでいただき、支部員を含めて総勢25名による忘年会となりました。
 今回の幹事は皆川商商事(株)の皆川三彦様と(株)パルコムの山田祐康が担当されましたが、出席者全員で前田隆司氏を偲んで献杯をしたあと皆川理事長が忘年会の乾杯をされて宴会に入りました。
 新鮮な海、山の幸、季節の味を豪華に演出した懐石料理を目と口で味わい、和服姿のコンパニオンに大勢囲まれて楽しいひと時を過ごしました。
 恒例の忘年会ビンゴゲームでは東日紙商(株)の人見様が一等に大当たりされ、二重の喜び味わっておりました。
 予定の時間もあっという間に過ぎてしまい、中締めは三弘紙業(株)の宍戸様にお願いし、その後記念写真を撮ってお開きとなりました。
 皆さんお土産を手にしながら帰路につかれましたが、とても満足そうな顔でした。
 幹事様 ありがとうございました。
文京支部長 大柴 和男
組合員の広場
「ベトナム製紙メーカー視察記」
三弘紙業株式会社 持永 毅

 豊田通商株式会社園田さんにアテンドをお願いし、平成17年11月10日〜13日の予定で、皆川理事長をはじめとする組合員18名、計19名でベトナムの製紙メーカーを視察しました。以下はその記録です。

◆11月10日(木)◆
 午前8時 成田空港出発ロビーの団体カウンターに集合、簡単な自己紹介をして一路ベトナム・ホーチミンへ。われわれ一行は飛行機の後方に陣取り、前後左右も顔見知り!と言うGOODな状況でのフライトです(後方だったので機内食が選べないという不幸もありましたが・・・)
 4時間半のフライトで午後2時30分、現地時間午後4時30分(日本との時差は2時間)ホーチミン到着、入国審査を終え、いざベトナムの地へ・・・。そこで現地人ガイドのトンさん(日本人の彼女がいるらしい)と合流、そこからバスでホテルに向かいました。
 ホテルに入りチェックイン&簡単な説明を受けた後、一旦各自部屋に入り待ち合わせ時間まで荷物の整理などをして過ごしました。ロビーに集合、これからレストランに向かいます。バスに乗り込む時、小さな子供が扇子や帽子などを『センエン、センエン(千円)』と言って売りに来ました。まあ東南アジアなどではよくある光景ですが、驚くのはそこからです。
 バスに乗り込み出発した後、何気なく外を見ると、なんと原付程度の小さなバイクに乗った家族4人が、それら商品を振りながら、にこやかな顔で追いかけてくるではありませんか・・・!ベトナムではバイクは大人2人乗りで、子供は数に数えられない様です。つまり大人2人、子供2人で計4人が1台のバイクに乗って走っているのです。追いかけてくることも驚きですが、いい加減な交通規制も驚きです(そ〜言えばここベトナムは、車よりもバイクが圧倒的に多く、さらに信号機が少ないので交通事情はすさまじく、日本人はとても運転できません!)
 だいぶ話がそれましたが、さあ夕食です。
 今日はベトナム料理! 上品なレストランだからか、『なんじゃこりゃ』って物もないし、思ってたよりも辛くないし、うん、おいしい! そしてベトナムのビール『333』も非常にGOOD!
 その後飲んだ米の焼酎も癖がなくてOK!
 夕食は大変盛り上がり、皆さんほど良く酔いが回ったところで時間です。レストランを後にホテルに戻ります・・・
 んっ! バスの入り口に見たことのある顔が・・・ あ〜っ あの4人連れの親子だ!
 我々が食事している間待っていたのか? すげ〜根性! そんな粘っても買わないよ〜・・・(ふと横を見たら)おいおい買ってるよ、しかも複数名! ホロ酔い気分を狙った計画的な販売に脱帽です。あっちこっち狙うより、ターゲットを絞り込むんですね〜 酔って気分がよくなった日本人は・・・そりゃ買うわな〜^^
 ベトナムの一般的な月収は1万円以下との事ですので、一晩で4〜5人に売って4〜5,000円、元手はそれ程かかってないだろうからすごい利益だ!
 驚きながらホテルに戻り、明日に備えます。

◆11月11日(金)◆
 今日は製紙メーカー2社の見学です。
 始めに向かったのはホーチミン市中心部より車で約1時間、Vietnam Singapore Industrial Parkと言う工業団地内にあるNew Toyo Tissue Paper Mill VN Co., Ltd.です。
4万平米の敷地内に抄紙機2基(プラント一式;三栄レギュレーター製)を有する同国の大手家庭紙メーカーで、ティッシュ(パルプ100%、古紙100%)とトイレットペーパー(古紙100%)を生産しています(パルプ+古紙の混合品種は無いそうです)。 生産量は合計で2,200〜2,300トン/月(パルプ物500〜600トン、古紙物1,500〜1,700トン)との事でした。
 古紙の調達は1,500〜2,500トン/月を輸入で賄っており、その内90%が日本からの輸入だそうです(残り10%は米国及びニュージーランド)。品種は大半がOffice pack(以下OP)であり、担当者によると最近white leisure の割合が減ってきており、逆にミリカッターが多くなっているとの事でした。ミリカッターは(コンテナ単位で見た総量で)15%以下に抑えてほしいとの要請がありました。また、品質的に特に受け入れ難いのは糊とコート、糊はマシントラブルの原因になるため(sticky と言っていた)で、コートは歩留まりが悪くなるためとの事でした。
 次に向かったのはSaigon Paper Joint Stock Company(My Xuan Factory)です。ホーチミン市に既存工場があり、当視察地が2番目の工場と言う事でした(更に2工場の建設予定があるそうです)。
 トイレットペーパーと段原紙を生産するとの事ですが、段原紙工場は現在工事中であり(来月竣工予定)、トイレット工場のみ見学しました。パルパーはファイバーフローを使用しており、小規模の抄紙機が9基並んでいました。パッと見た感じでは非常に良いものを抄いていました。生産量は60トン/日であり、2,500トン/月もの古紙を使用しているとの事です(国内1,000トン、輸入1,500トン)。輸入の大半は日本で豊田通商との取引きが多いとの事でした。品種はOPが主体であり、New Toyo 社同様、糊とコートを嫌っておりました(ノーカーボンにも嫌悪感)。
 古紙の品質面では2社ともミリカッターよりも糊やコートを問題視していました。装置的には幅広い原料が使用可能であると思われますが、低品質のものを安く仕入れ、選別しながら使用すると言うのが彼らのスタンスの様です。人件費が安価である同国では、処理の容易さ⇔価格とのバランスが日本のメーカーのそれとは異なるように感じます(同国への産業古紙の輸入は困難か?)。

 見学と移動で帰り道は皆さんバスの中でグッタリ。私も仮眠を取っていて、外の景色すら覚えてません、休憩所で飲んだジュースがかなり甘かった事を除いてはzzz・ ・・。
 そして今日の夕食もベトナム料理です。昨日同様ベトナムのビール、米の焼酎、そしてワインを飲みながら、昨日とは違った料理を楽しみました。途中ベトナムの楽器? での生演奏もあり、和やかに、そしてゆっくりと時間が過ぎました・・・もち米の焼酎は『なんじゃこりゃ!』でしたが・・・。
 そしてまたまたあの親子が!!! 今日は違う商品を持っているぞ〜・・・そしてまた買ってる人が〜・・・。

◆11月12日(土)◆
 さて今日は最終日、オプショナルツアーを申し込んだ人はそれぞれで出発です。私達5名は観光半日コースに申し込み、戦争博物館や統一会堂、サイゴン大教会などを見学し、チョロン市場などで買い物を楽しみました。特に戦争博物館での写真や資料は目を覆いたくなる様な生々しいものが多く、その凄まじさが伝わってきました。
 その後ガイドお勧めの店でフォー(ベトナムの麺)を食し、余った時間でマッサージを受け、心身ともにリフレッシュして帰路に備えました。お勧めの店と言う事でおいしいフォーでしたが、前夜に屋台で食べたカレー風味のフォーが一番おいしかったです(ビール飲んでフォー食べて¥200程度と格安でしたし)。
 夕方ホテルのロビーに全員集合し、バスで空港に向かいました。ここでガイドのトンさんとお別れです。いつまでも手を振っていたトンさん・・・ありがとう!(涙)
 さてさて帰りはホーチミンから成田への直行便が取れなかったとのことで、一旦首都であるハノイでトランジットです。
 午後8時ホーチミンを出発、2時間かけてハノイに到着。ハノイ発が遅れているとのアナウンスがあり、結局成田行きが出たのは現地時間11月13日の午前2時過ぎでした。そこから4時間余りのフライトです。さすがに疲れて離陸後ウトウト・ ・・ zzz パッ! 午前4時過ぎ、機内の明かりが一斉に点灯・・・朝食です。・・・
食えるかっ(怒)。 と言いながらしっかり食べ、その後はすっかり目が覚めた状態でいよいよ羽田に到着です。

◆11月13日(日)◆
 日本時間午前8時30分 ようやく成田空港に帰ってきました。もうヘトヘトです。荷物を受け取るターンテーブル周辺に集合し、解散となりました。
 今般、主の輸入先が日本である同国において、OPの使用状況や受入れ困難なものなどが確認できました。日本のメーカーとの考え方の違いもあり、輸出が可能な品種・不可能と思われる品種もすみ分けが出来たと感じます。
 機会を与えて頂いた事に感謝すると共に、アテンドをお願いした園田さん、ご一緒させて頂いた組合員の方にこの場を借りてお礼申し上げます。  以上


お知らせ
■古紙価格 東資協の古紙4品の標準売値 12月7日現在(kg)

* 新聞   5〜6円(上昇気味)
* 雑誌   3〜4円(横這い)
* 段ボール 4〜5円(横這い)
* 色上(並)3〜5円(横這い)
■関東商組の融通(共販)事業 平成17年12月度実施の共販価格(kg当り)

* 新聞古紙   10円/kg プレスもの・店頭価格
* 段ボール古紙 9円50銭/kg プレスもの・店頭価格
■平成18年1月会議・催事予定

1月 6日(金) 東京都中小企業団体中央会賀詞交歓会(am11〜)赤坂プリンスH新館2F「クリスタルパレス」
1月10日(火) 古紙センター賀詞交歓会(pm1:30〜)ホテルグランドパレス
1月12日(木) 製本工組「新春のつどい」 椿山荘(pm5:30〜)
1月16日(月) 定例理事会(pm4〜)
1月18日(水) 上野中金会賀詞交歓会(pm5:30〜)上野東天紅
1月19日(木) 関東商組新年会(pm5〜)ホテルラングウッド
1月20日(金) 古紙センター関東地区委員会(pm4〜 新年会pm5〜)
1月20日(金) 富士貨協荷主懇談会新年 定例会(pm3〜)講演会(pm5〜)懇親会 ホテルグランド富士
1月21日(土) 組合合同新年会ラングウッド(pm6〜)
1月21日(土) 東資協新年会 水道橋後楽園飯店(pm6〜)
1月25日(水) 全原連新年会(pm5〜)浅草ビューH
1月26日(木) 古紙センター業務委員会(pm1:30〜)センター会議室
■訃 報
〔文京支部〕 二幸商事(株) 代表者 前田 隆司 様(享年75歳)
平成17年12月4日逝去
謹んでお悔やみ申しあげます。
会議概要 平成17年11月
■11月定例理事会

平成17年11月2日(水)PM4時〜 出席理事20名 於・組合会議室

皆川理事長挨拶

 今年もあと2ヶ月を残すまでになった。 古紙を取り巻く環境は、ようやく値戻しの機運が高まってきたところだが、これは組合員の皆様のご努力に寄与するところが大きく感謝申し上げる。
 最近の理事会は出席者が少なく残念に思っているが、今後出席者を増やすにはどうすべきかその方策を検討していきたい。年末を控えて寒さも増してきたが、組合員の皆様には引き続き業に励げまれ、新しい年を迎えていただきたい。

総務部
※ 当組合顧問の鳩山邦夫衆議院議員の「新声会」が12月8日に政経パーティーを開催。
※ 女性事務局職員が交代となった。
※ 当会館3階テナントの小柳工業さんとの間で、従来通りの条件で賃貸契約が更新された。

直納部
 11月に入り家庭紙原料の価格が動き始めてきた。それに伴い共販委員会を開催し、又、特更部会開催の申し入れなどを行い、組合として対応していく予定でいる。
 9月の輸出量は269,138トンを記録した。前年同月比では5万トン程増えているが、今年に入ってからの30万トン台のペースを割り込む結果となった。これは、10月の中国の国慶節を控えて、9月は買い控えがあったためと思われる。但し、10月以降は30万トン台を回復するだろう。輸出価格は円安の影響により、裾物三品・オフィス古紙ともに引き続き上昇傾向にある。

★市況報告★

[上白・特中白]
 このところの市況に変化はなし。発生・使用ともに少ないが、弱含みで推移している。パルプは6ヶ月ぶりに上昇した。米国ニューオーリンズの台風の影響も今後出てくると思われる。

[家庭紙原料]
 10月25日に静岡県紙業協会家庭紙部会との懇談会が開催された。当組合の組合員の声を先方に伝えることによって、古紙業界の現状を理解してもらうよう努めた。その結果として古紙価格を今年5月の水準に戻すことを承知してくれた。直納業者としては、今回の値戻し分を集荷業者の皆さんに還元するよう心掛けたい。但し、家庭紙の製品価格が思うように上がらないのが実状なので、今回の値戻しはメーカーにとっては大変な負担であるに違いない。その点に留意して今後の取引状況を見守っていきたい。

[切付]
 特更組合に対して家庭紙が値戻しされる旨を伝えた。その場合、家庭紙と特切との価格差が生じることになるので、特切についても値戻しして欲しいと伝えた。特更組合でも状況は把握しているようで、特切の価格修正について理解を示してくれるだろうという印象を受けた。

[新聞・雑誌]
 新聞・雑誌ともに不足で強含み。国内価格と輸出価格との差が広がり、輸出が増加している。今年前半は昨年と比べて少なかったが、7月以降増加しており、昨年並みとなる見込み。

[ダンボール]
 10月、11月は国内の使用が増加する季節。今のダンボール価格は輸出価格の影響が大きく、関東商組の価格は円安傾向もあり良い値が出ている。在庫は皆さん輸出で調整されているので、三紙会の統計では流通在庫で推移している。

[返本雑誌]
 9月現在の発生量は、前月比で1割ほど多かった。取次店が決算期を迎えたことも影響しているようだ。価格は変わりなし。海外では回収雑誌等が10円を超える価格で流通しているので、返本のビニール雑誌等も回収雑誌並みの価格にしてほしい旨、値上げ交渉を続けている。
 神奈川県では、成人雑誌の取り扱いが条例により厳しく定められている。県としては、従来の小口シールによる封印をより一層堅固なフィルムによる包装等の方法に変更したい意向だったが、出版業界と協議を重ねた結果、小口シールの封印箇所を2箇所に増やし、従来の透明シールを色付きの物に変更することになった。

[オフィス古紙]
 発生量に大きな変化はないが、今後徐々に増えていくものと思われる。個人情報保護法の施行によりシュレッダー類が増えてきた。特に最近のシュレッダーは、フロッピーディスクやCD-ROMまでも破砕できるので、古紙の中にそれらが混入することとなり、その処理に困っている。

集荷部
※ 今回の家庭紙の価格修正は大変喜ばしいことだ。担当役員の方々のご努力に感謝申し上げる。この価格修正によって新たな過当競争が起きないよう留意しつつ、修正分が適正に還元されるよう願っている。
※ 11月22日に研修会を兼ねた忘年会を開催するので、集荷の多数のご参加をお願いする。学校関係の書籍の発生が増えてきたが、PP貼りの物も増えてきているのでその処理に困っている。行政の方でPP貼りの扱いを制限したり出来ないものだろうか。

広報部
組合総合名簿作成に関して、協賛広告申し込みの状況をまとめた。10月31日現在で57社から掲載申し込みがあった。広報冬季号は11月中旬発送の予定。

事業部
※ 10月19日にプライバシーマークと産業廃棄物収集運搬の資格取得に関する説明会を行った。この説明会は、活性化委員会の提案により組合事業として開催した。
 プライバシーマークの説明会は今回が2回目であるが、この会議室に入り切れないほど多数出席していただき、大変な人気であった。プライバシーマーク資格取得講習会は、現在11社から申し込みをいただいている。
 産業廃棄物収集運搬の資格については今回初めてであったが、組合員の中には既に資格を取っている方も多いので、今後どのように進めていくのか検討していきたい。
※ 長期休暇制度に関するアンケート調査の用紙が各組合員宛に送られていると思うが、調査内容が難しいものなので、回答に手間取られていることと思う。現在30社余りから回答をいただいているが、目標数にはあと20〜30社必要である。 まだ回答されていない方には、よろしくご協力をお願いしたい。

青年部
 本日、当組合青年部と製本工組「二世会」との交流会を予定している。出席は、それぞれ15名ずつ、合計30名が出席の予定。 若手同士で屈託のない話し合いが出来ればと願っている。
〔小口集荷ネットワークについて〕
 活性化委員会で提案のあった件だが、離れた地域にある小口発生元への集荷について、皆さんの中にもコスト面で困っている方がいると思う。そのような遠距離の発生元に対しては、各支部で協力して最寄の組合員が集荷に伺うというネットワークを作って対応してはどうかとの提案があったので検討をお願いしたい。
 詳細については別の新たな委員会を作って検討するが、理事会の承認がなければ先に進められないのでご承認をお願いしたい。 → 承認又、ネットワークのリスト作りは、各支部長にご協力をいただきながら、活性化委員会で検討していきたい。
■共販委員会

平成17年11月14日(月) pm4時〜 出席委員13名

近藤共販委員長
 今月から国内向け家庭紙原料の価格が2円修正されたが、その結果として、韓国向け共販輸出の価格が国内価格より安くなった。 共販委員会の方針として、輸出価格が国内価格を下回る場合には、一定額を組合助成金として補填することになっている。
 現在国内では、家庭紙の需給が逼迫して売り手市場になっているが、そのような状況で助成金を補填してまでも共販輸出を行うべきか、本日は各委員の皆さんのご意見をお聞きした上で、委員会としての対応を決めたいと思う。

各委員の意見(要旨)
 現状の価格だけで判断することなく、輸出を継続することが大切だ。 国内の家庭紙メーカーに対して、当組合が輸出を行っているということをアピールできれば、今後の国内メーカーとの取引にとってプラス要因となるだろう。
結論 →組合助成金を補填することとする。

ベトナム製紙会社視察研修旅行帰京報告
 11月10日から13日にかけて、ベトナムの製紙会社、ニュートーヨー社及サイゴンペーパー社の2社を訪問した。
参加者は、皆川理事長、近藤副理事長以下18名。 それぞれの製紙会社で担当者と面談して情報交換を行い、又、工場内を視察してベトナムの古紙事情の現状把握に努めた。
〔ニュートーヨー社〕
生産品目:ティッシュペーパー、トイレットペーパー(パルプ物、古紙物)
古紙購入量:2,600トン/月
原料古紙: オフィスパック
*ミリカッター(シュレッダー):混入が15%程度までなら可
*ノーカーボン: 不可
抄紙機:2台(三栄レギュレーター製)
* 1台はパルプ→ティッシュ
* 1台は古紙→ティッシュ、トイレットペーパー
取引商社: 伊藤忠商事他

〔サイゴンペーパー社〕
生産品目:ティッシュペーパー、ダンボール
古紙購入量:2,500トン/月(日本から1,500トン、ベトナム国内から1,000トン)
原料古紙:オフィスパック、ミックスペーパー等
* ミリカッター(シュレッダー):特にこだわらない
* ノーカーボン: 不可
抄紙機: 小型15台(抄速200m/分程度)
取引商社: 豊田通商他

 ベトナムの製紙会社は、中国・韓国あたりでも同様のことが言えるが、日本の家庭紙ケントを好まない傾向がある。 その理由として、アートコートしてある、糊が付いている等が挙げられる。 これは、不純物の除去にコストをかけたくないという思惑が働いているためと思われる。
かつて、新聞古紙にチラシが混入していると歩留まりが悪いと嫌われた時代があったが、現在では白色度が上がる等の理由によりチラシが好まれる時代となっている。 このことを踏まえれば、日本の家庭紙ケントが好まれる時代が来るのも遠いことではないだろう。
現在では、日本のオフィスパックが価格に値頃感がある、歩留まりが良い等が評価されて使用量が増えている。
 上記2社合計の古紙扱い量は現在のところ約5,000トン/月だが、ベトナムの人口が約7,800万人ということを考慮すると、今後生活水準が向上すれば、古紙物のトイレットペーパーやティッシュペーパーの消費が必ず増えていくことだろう。
そのような状況になれば、製紙会社としては古紙の原料調達を増やさざるを得ず、日本の製紙会社がそうであったように、コートや糊は品質的に受け入れられないとは言っていられなくなるだろう。
 ベトナム国内ではトイレットペーパーはほとんど普及していない。 ティッシュペーパーは多少は普及しているが、パルプ物の小売価格は、ニュートーヨー製のポケットティッシュが日本円で1個30円弱とかなり高値。
 現在の日本の古紙輸出は中国向けが中心だが、中国のみに一極集中する傾向は好ましくないので、業界としては、輸出先を複数国にして販路を広げておくことが肝要だ。その意味において、ベトナムの古紙市場は将来性有望と言えるだろう。今後もベトナム市場に注目し、新しい販路として確立できるよう、当組合でも引き続き検討を加えていきたい。
■業務部・支部長会合同会議

平成17年11月16日(金) pm4時〜 出席委員16名

【業務部各部報告】

〔総務部〕
 11月7日に地代値下げ裁判の第1回公判が開かれたが、裁判所ではバブル時期の地代18万円からいくら減額できるかがポイントと考えており、組合にとって有利と考えられるとの報告が猪原弁護士からきている。

〔直納部〕
 10月25日に富士で家庭紙原料懇談会を開催した。その時の詳細は各委員長さんから報告された通りであるが、それを受けて家庭紙原料価格は今月から春の価格に戻った形になった。
 今月14日(月)に共販委員会を開いた。今まで輸出価格と国内価格が同一であったので組合からの補助は無かったが、国内価格が2円上げたので価格差の補填をする事になった。 また、切付の宮川委員長から会合のお願いをしていたが、年内は日も無く難しいとの返事であった。切付の白い物については前回値下げとなったので、今回の家庭紙原料の修正を受けて白い物については縦線で個々に交渉するとのメーカーさんの返事であった。 ということで、特更との懇親会は来春という事になっている。
 また、12月15日(木)に直納部の忘年会が行われるので、できるだけ参加くださるようお願いしたい。

〔集荷部〕
 まずもって直納部の皆さんに御礼を申し上げたい。10月の静岡県家庭紙部会との懇談会では我々集荷部の意見を言っていただいたお陰で、今年5月にケント、模造が値下げされた分を修正することができた。これは本当に集荷部にとって励みになり、これから暮れにかけて希望がもてたので有り難いと思っている。
※ 産業古紙の発生がかなり落ち込んでいるので心配である。

〔青年部〕
 製本工組二世会との懇談会が行われたが、質問の中に産業廃棄物の引取価格が違う事やPP貼りの質問があった。また、組合には価格表(標準引取価格表)はあるのかとの質問や引取価格を固定にして行われている所があるようで、その価格表などについて質問があった。

【各支部報告】
〔荒川支部〕 12月10日に支部忘年会、12月21〜22日に夜警(pm8〜10時)、1月8日に新年会を行う予定。また、2月に講演会を行う予定。
〔足立支部〕 9月に東京湾クルーズに家族10名ほど参加したが好評であった。支部会を行っても参加者が少ないので、懇親を深めるためのゴルフを行う予定。
〔中央支部〕 毎月10日に支部会を行っている。12月は忘年会、新年会は本部の新年会に参加する。
〔山手支部〕 10月の五十周年式典には理事長以下多数ご出席くださり御礼申し上げる。 12月17日に忘年会、新年会は本部の新年会に参加する。
〔文京支部〕 12月8日に雑司が谷の大倉で忘年会を行う。新年会は本部の新年会に参加する。
〔台東支部〕 11月7日に支部会を行ったが9名と少なかった。 値上げになった事を喜んでいたが、発生が少なく暇だと嘆いていた。忘年会は行わず、新年会は本部の新年会に参加する。
〔城南支部〕 12月3日にプリンスタワー地下の芝桜で忘年会を行うが小口集荷のネットワークつくりの話をしたいと考えている。支部新年会は2月の第一土曜に行う予定。
〔城北支部〕 11月12日に支部会を開催した。常連のメンバー12〜13名の出席であるが、活字にならない情報を伝えたりして、少しでも出席者が増えるよう努力している。

業界新聞(日刊紙業通信)、組合員へ配布のお願い(近藤副理事長・活性化委員長)
 10月7日と10月11日の日刊紙業通信に産業古紙の回収現場の危機及び引取料金についての記事が掲載された。
 組合活性化委員会が取組んできた課題の一つであるが、公正取引委員会の見解では禁止されている行為のため検討を中止していたが、日刊紙業通信が聞き取り調査を行った内容を記事にして掲載した。
 古紙の引取料金が不明確であると以前より発生元に言われていたが、集荷コストの概算試算から割り出した標準的な引取料金を試算しており、組合員には参考になる内容であるので、全組合員に渡るよう支部長から配布をお願いしたい。
■古紙センター 関東地区委員会

 平成17年11月16日(水) pm2時〜 於・古紙センター会議室

【需給動向】
〔関東商組32社実績〕05/10月
 単位トン( )は対前年同月比 在庫の( )は在庫率

〔新 聞〕
 仕入 79,674(102.3%)
 出荷 79,999(102.5%)
 在庫  9,972( 12.5%)
〔雑 誌〕
 仕入 56,245(108.6%)
 出荷 58,517(111.4%)
 在庫  6,682( 11.4%)
〔段ボール〕
 仕入 131,061(98.1%)
 出荷 131,128(95.7%)
 在庫  11,593( 8.8%)

〔関東・静岡実績〕05/10月
 単位トン( )は対前年同月比 在庫の( )は在庫率

〔新 聞〕
 入荷 235,530(100.9%)
 消費 231,488( 95.6%)
 在庫 140,382( 60.6%)
〔雑 誌〕
 入荷 131,911( 98.7%)
 消費 140,000(100.9%)
 在庫  46,733( 33.4%)
〔段ボール〕
 入荷 304,438( 97.8%)
 消費 325,016( 98.8%)
 在庫  91,937( 28.3%)

〔業者側コメント〕

〔新聞・雑誌〕
 本日の日経新聞で新聞・雑誌の問屋買値価格が二年ぶりに50銭上がった記事が掲載された。しかし、仕入価格は以前より上がっており、新聞が6〜8円、雑誌が5〜6円となっていることから赤字出荷の状況にある。
 輸出価格を見据えた業者による価格設定が影響して、高値が高値を呼ぶ結果となっているが、こんな状況の中で、各自治体は税収難もあり回収業者に出している助成金の見直しを行っており、来年度には廃止に踏み切る自治体が多く出てくると思われる。 回収業者も危機感を募らせており、問屋への値上げ交渉にも一層の拍車がかかっている。
 また、回収価格から問屋の売渡し価格までが10円では、回収業者と問屋業者との共存は無理であり、早急に末端価格を見据えた価格形成をお願いしたい。 輸出状況は中国の新聞洋紙メーカーの増設による需要は堅調であるが、新聞用紙の価格が下落基調にあるのでこれ以上の値上げは難しいと思われており、為替の円安が明るい傾向となっている。

〔段ボール〕  集即販が相変わらず続いている。1〜12月の仕入累計は127.8万トン(前年比100.5%)、販売累計も129.3万トン(前年比101.16%)、在庫は1.4万トンほど減っている。 メーカーさんの在庫も2万トン強減っている。今年1〜9月輸出累計が117万トンなので年間では150万トンを越えると思う(昨年は114万トン)。11月関東商組の輸出価格はCIFで127$(11.30銭/kg)であるが、12月も同様に成約できると思っている。

〔メーカー側コメント〕

〔新聞〕
 円安の影響で輸出の先行きに不安を感じているが、10月の入荷は100.2%(前年同月比)、消費が95.6%、在庫も60.6%であった。12月については発生期を控えている事もあり様子を見ていきたい。
〔段ボール〕
 若干入荷の勢いが無くなり、未納も出ている。 メーカー在庫が2%減となっているが、正月に向けての計画的な在庫減によるところが大きい。各社とも頭に描いている計画の範囲で推移していると思う。
 段ボールの9月張り合わせ累計は11.56億平米で前年比102.2%であった。10月の数字は未だであるが101%〜102%(対前年比)と思われる。
 一方、段ボール原紙の10月生産量は83万トン(対前年比101.8%)、国内出荷は100.6%(対前年比)、輸出を含む全出荷が100.2%ということで生産のほうが多かった。10月末在庫は1万トン強増えて30.06万トンとなっている。
■古紙センター 静岡地区委員会・研修会

 平成17年11月18日(金) 於・熱海後楽園ホテル pm1時30分〜

〔古紙センター、堀常務理事のお話から〕
 1〜9月の古紙需要をみると、国内需要は板紙がシェアを落としているということもあって、殆ど横這いである。
 輸出は依然好調で、1〜9月で約30%増、前年同期比60万トン増となっている。
 古紙需要全体の伸びは62万トンで、総料で1,657万トン。これに対して、回収は皆様の努力で、9月は前年比約5万トン増加、1〜9月で103.6%となっている。全体の伸びの62万トンに対し回収の伸びが58万トンで、ほぼ輸出に見合った量が増えている。一部タイト気味のものもあるが、全体としてはバランスが取れている。
 輸出がこのまま伸びれば350万トン前後になるであろうと言われており、国内需要がこのまま横這いでいくと、輸出が伸びた分約70万トンが古紙の需要の伸びになる。
 これに対して、回収がほぼ限界に近づいていると言われているが、103.6%がそのままいけば、年内の需要はほぼバランスしていくであろうと期待している。先行き、中国を中心に見通しが混沌としてくるであろうが、市況と需要の安定に向けて一層情報交換等、密にしていただきたい。
 次に、古紙を取り巻く状況についてお話したい。
 17年度を目標としている古紙利用率60%問題は、製紙連合会で検討していて12月中には方針が出されるということである。先日行われた検討会で、今後ともその努力を続けるということを発信する必要があるだろうということで、目標値を少し上げる方向で検討されることになるであろう。上げ幅については、今後上部の機関で審議され、12月には決定されるであろう。
 容器包装リサイクル法の見直しが昨年6月頃から経産省と環境省で進められているが、今年の夏にパブリックコメントが出された。その後、9月から審議が再開されて、12月を目途にまとめ、改正点があれば来年の国会へということになるが、事業者と自治体との費用負担のあり方が、12月中にまとまるのかと思うような議論が展開されている。
 プラスチックの再商品化、レジ袋の有料化、ペットボトルの輸出問題、ただ乗り問題等々たくさんの課題を抱えていて、11月中にまとめが出来るのかと思われるが、何とか12月までにまとめようとしている。
 その他紙製容器包装の扱いについても、特定事業者で構成している協議会から段ボールと同じように再商品化の義務から外して欲しいという要望が出されていて、それがテーブルに乗っている。外す以外はセーフティネットが必要だが、その構築が出来るかどうか。ここ1ヶ月が正念場と言える。
 横浜の行政回収問題について、8月末にセンターとして市へ要望書を出した段階では、市としては始めたところであるし、特に大きな問題は無いから見直したくないということであった。その後、いろいろな方のご努力があって、市としても何らかの形で見直さなければいけないという動きが見えてきた。一進一退ではあるが、皆さんのご意見等いただきながら横浜市には再度アプローチしていきたい。
 今後も需給安定のため努力していくので、ご支援をお願いしたい。

★市況動向★

〔第一部会〕上物古紙
 産業古紙は昨年9月以降発生が多く、11月まで入荷が随分多かったが、今年は様子が変り発生が少なく、入荷が若干低調な状況にある。上白古紙関係も同じような状況で、発生が少なくメーカーの使用も少ないので、現状バランスしている。 特中白も同じように発生も少なく、使用も少ないのでバランスしている。 ケントについても全く同じで、発生が少なくメーカーではバランスしている状況である。
 家庭紙は、11月から一部2・2・1円という形で値上げが行われたが、実際は4〜5月の値下げの売り戻しということだけであり、実質的には何も様相が変っていない。これから生産期に入るが値段は上がっておらず、家庭紙の状況自体が首を締めたような状況になっているように思われる。 王子の家庭紙のフル生産ということもあり、家庭紙業界が玉についても販売についても非常に困っているものと思う。
業者側から
 上白は、発生が少なく使用も少ない中で、一部で動きが鈍い状況である。切符・特中白も、発生が少ない。  ケントは、一品ケントは10月は堅調だったようだが、その他ケントや家庭紙向けの色上は11月に入って価格訂正があったものの、発生は悪い状況が続いている。オフィス古紙も、季節要因があり発生が悪くなっている。

〔第二部会〕新聞・雑誌
 新聞・雑誌は、静岡地区のメーカーの概況は秋需もあり、生産は順調である。10月の前年比は、新聞で入荷が3ポイント、消費が6ポイント伸び、結果として在庫が9ポイント下がっている。雑誌は2ポイント弱入荷が落ちているが、消費も3ポイント強減っており、在庫は横這いである。
 実際の感触としては、新聞・雑誌ともタイト感があり、未納が若干目立つ。その結果、在庫が落ち込んでいる。これから12月の発生期に向け、入荷が回復することを期待している。

業者側から
 新聞は9月に比べれば回復気味である。
 雑誌は今の時期は増えないがこれから増えてくると思う。 新聞のメーカー在庫が9%程度落ちているので、今後やや心配と思われる。 雑誌も消費が前月比で2,000トン減。 これが、今後どの様に推移するのか不安である。輸出価格の国内外格差が2〜3円と幅が広がっているのも気がかりである。

〔第三部会〕段ボール
 段ボールも秋需がありフル生産である。入荷は各社バラツキがあるが、在庫は減っている。今月に入っても生産は好調であり、最終的には在庫は落ちてくると思われる。

業者側から
 発生は相変わらず悪い。前月比でも落ちている。当地区では今のところ輸出の影響はそれほど無いが、徐々に影響が出てくるのではと思われる。現状では仕入についての滞納はしていない。2・3日前の新聞に関東地区の値段等が出ていたが、それが今後どう影響するのか心配である。

■古紙センター H17年度第6回業務委員会

 平成17年11月24日(木) pm1時30分〜 於・センター会議室

1. 段ボール・新聞・雑誌 05/7月〜12月
消費計画、 06/1月〜6月消費計画
詳細につきましては、紙面の都合により割愛させていただきます。

2. 委員の交代
日本製紙(株)岩沼工場
(旧)酒井一裕委員 → (新)大古哲己委員

3.全国古紙の需給・市況動向について〔H17年 10月度報告〕
詳細につきましては、紙面の都合により割愛させていただきます。

4.国際リサイクルシステム構築基礎調査
 米国の古紙回収システム変遷の整理、米国主要30都市の資源回収プログラムの調査・分析(30都市の中から2都市を選んで現地調査)、米国の古紙回収と古紙の国際流通を調査、分析を行う。
 調査員名
 1.須美 修〔王子古紙パルプセンター(株)中部調達部課長〕
 2.朝倉 行彦〔(株)國光 副社長〕
 3.大野 美紀夫〔(財)古紙再生促進センター事務部次長〕
 4.小笠原 秀信〔(有)グローバルプランニング取締役〕
 現地調査 11月27日〜12月4日

5.平成17年度リサイクルペーパー
※広島グリーンアリーナ〔平成17年9月17日(土)〜18日(日)の2日間〕 来場者 9,380名
※ショーサンプラザ・イトーヨーカドー上尾店
〔平成17年12月2日(金)〜4日(日)の3日間〕

6.集団回収実施団体への感謝状交付
 推薦地区 東北地区委員会
@青森市東片岡町会婦人会(青森市)
A秋田市御所野元町五丁目子供会(秋田市)
B胆沢町社会福祉協議会コスモスの家(岩手県胆沢町)
C山形市立南小学校PTA(山形市)
D白河市桜町婦人会(福島県白河市)

平成17年度「紙リサイクルセミナー」開催結果
開催日:平成17年10月31日(月)13時〜16時 開催場所:発明会館ホール(港区虎ノ門)
参加数:263名(紙・板紙製造業者、古紙関連業界、紙代理店、自治体、一般企業)
講演
※「古紙リサイクル対応紙製商品開発についてー古紙のリサイクル性―」大江礼三郎 東京農工大名誉教授
※「古紙利用新規用途製品:古紙発泡緩衝材の開発と事業家について」松下敬通 (株)環境経営総研代表取締役
※「紙のリサイクルに係わる古紙の回収段階における環境負荷データの収集及びライフサイクルアセスメントに係わる調査・解析報告」西原 弘 (有)サステイナブルデザイン研究所取締役
※「オフイス古紙の分別排出状況と資源化についての調査報告」小笠原秀信(有)グローバルプランニング取締役

7.平成17年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰について
受賞者
※(株)藤川紙業 (会長賞受賞) 東京都荒川区
※(株)礒野商店 (会長賞受賞) 山口県防府市
※(株)西原商店 (会長賞受賞) 熊本県熊本市

■全原連役員会

 平成17年11月24日(木)午後2時30分〜 於 古紙センター会議室

畑理事長挨拶(要旨)
 今年最後の役員会となったが、1年を振り返ると今年は好調な輸出と激化する仕入競争の年であった。
 輸出は、円安に助けられて輸出価格と国内価格との乖離が続いている。来年は、輸出の中心である中国が設備過剰や原燃高の製品安という状況に加え、為替が円高に転じる懸念もあり、慎重に行方を見守っていかねばならない。現状の戦国時代の様相は来年も続くだろうが、これを沈静化させ市場の変化に的確に対応していかねばならない。大変大事な年になるので、皆さんの一層のご協力をお願いしたい。

〔総務・財務委員会報告〕
※ 上半期及び10月の連合会経理、財務内容審査=11月7日古河会計事務所審査、順調に推移。
※ 近代化推進事業、参加交通費支給規約一部変更=役員会の翌日開催される委員会出席委員に宿泊費1万円支給
〔正副理事長会報告〕
@ ホームページリンク申請 (株)ジャパンクリエイテブル → 承認。
A 役員改選の審議 各地区、人員割定数を上程(理事54名、 監事2名)
(東京協組) 理事4名、 監事1名
〔古紙利用率等の省令改正の検討に係わるヒアリング〕経済産業省紙業生活文化用品課 詳細は省略します。
〔総合運営委員会報告〕 詳細は省略します。詳細ご希望の方は事務局へご連絡ください。

★各地区報告★

【北海道】
 段ボール、新聞の荷動き好調、雑誌は前年割れ。札幌市ごみ収集有料化の来年実施は延びる気配。「雑紙」の品質打合せを行う。産廃業者のヤードが増えそう。

【東 北】
 新聞が前年割れ。原因は不明。仕入価格高騰。メーカー在庫安定。南部地区産廃業者のヤードにベーラ導入の動き。

【関東商組】
 メーカー在庫減。輸出がらみで各地で仕入価格高騰。国内価格と輸出価格との乖離広がり、国内価格修正への気運強まる。横浜市の件、10月27日中田市長へ面会、改善を要請。市長は理解を示した。資源環境局長へも面会を申し入れ、返事待ち。

【東京都協組】
 出版業界で雑誌の売れ行きがよくないためか、発生期にも係わらず動きは悪い。家庭紙原料は価格回復成ったが、仕入競争も激化している。

【静 岡】
 家庭紙原料は11月1日より価格修正。製品価格が不調のため先行き懸念。

【中 部】
 雑誌不足を段ボールで補っている。

【北 陸】
 輸出をしている業者としていない業者との格差がでている。一部地区で仕入高値続く。

【近 畿】
 神戸にメーカー系列のヤード開設。産廃業者の直接輸出も増え、仕入価格上昇。

【中四国】
 仕入競争激化。

【九 州】
 メーカー在庫減。輸出価格と国内価格との格差が広がり、雑誌は輸出向けが増えて国内不足分を段ボールで補っている。
編集後記
 新年明けましておめでとう御座います。今年こそは平和で豊かな楽しい生活が送れる一年でありたいものです。
 世界からテロの脅威が無くなり、エイズや鳥インフルエンザの心配がなく、耐震強度偽装ビルが倒壊するような事にならず、景気がよくなり、商売がうまくいって業界が繁盛すれば、万々歳です。
 しかし、そうあって欲しい事が、その通りになれば、それ程いい事はないけれど、一応、そうならない場合の事も想定しておきたいものです。
 日本は今年から人口減少が始まるそうです。昨年から人口が減少しているという説もあります。人口減少と平行して団塊世代の大量退職が始まります。日本の消費市場は確実に小さくなっていきます。紙・板紙市場も例外ではありません。しかし古紙は回収率が上昇している限り市場は大きくなっていきます。製紙メーカーは更に古紙配合を増やすでしょうが、国内で消費出来ない古紙は輸出するしか行き場がありません。輸出割合が増えれば為替動向、輸出相手国の事情、フレートの需給など今まで考えなくてよかった事も、古紙業界は考えなければいけません。
 製紙原料として使用される古紙は、昔は産業古紙に代表される上質紙でしたが、回収古紙、オフィス古紙の扱いが増えてきて、かっては廃棄物として捨てられていたような低級古紙でも使いこなす時代がやってきました。製紙原料としてだけでなくRPFに代表されるような、燃料向け原料として使用する事が可能になってきました。そうなれば廃棄物業者との境がなくなります。燃料は安いほうがいいし、地球環境に良いとして会社イメージ向上に役立ちますから製紙会社も積極的に使用を開始しています。燃料供給業者としての廃棄物業者と製紙会社の結びつきも急速に強まっています。結びつきが強まれば古紙の新しいルートが出来てきます。コンプライアンスが叫ばれている昨今、免許事業者の廃棄物業者との競争に直面して、「専ら物」の古紙業者が有利な立場にいるとは思えません。

 組合活性化委員会に出席して色々話をした中で印象的だった事のひとつは、我々が古紙業と呼んでいる業態が、実は千差万別で有ると言う事でした。全く同一業態の古紙業者はいないと言えるほど、仕事の内容が違います。この多様性が古紙業界の強みとも言えるでしょう。せっかく組合費を払って組合員になっているのですから、他社はどう違うのか、組合に顔を出してヒントを掴んでください。この広報誌もよく読んでみると、なかなか為になる情報が載っています。よく読んで頂いて、ついでに意見、情報を提供して頂きたいものです。今年も組合員の皆様との情報交換の場として広報誌を作って行きたいと思います。ご協力の程よろしくお願いいたします。

広報部長 清水 弘允


| ホーム | 最新情報 | リサイクル | 組合案内 | 事業案内 | 組合の歴史 | 広告リンク | 組合員専用 |